花咲かぶちょう


正門までの道のり沿いに丁寧に並べて植えられた桜の木が、ぽつりぽつりと花をつけ始める4月の始まり、三咲女子学園高等部の、新入生を歓迎する劇は幕をあける。



さあ、ひとはな咲かせてこようか。

それが、早坂部長が尊敬してやむ事のなかった前部長の村上先輩が、舞台の幕のあく直前になると決まって口にする言葉だった。
さあ、ひとはな咲かせてこようか。
この言葉を聞くと部員の皆がほっとした。適度に力を抜く事が出来たし、落ち着いて幕のあくのを待ち受けることができた。
おまけにその言葉一つで、前部長は皆の集中力とやる気を高める事にも成功したのだった。いわば、これは前部長の魔法の言葉だったわけだ。

「こんな芸当はあの村上先輩にしかできない」

早坂部長は、ため息まじりに小さくそうつぶやいた。多分すぐ近くに誰かがいたとしてもきっと聞き取れなかったろう。それほど、それはとっても小さな声だった。
実際のところといえば、早坂部長はたった一人だった。
武道場の裏手のところにいくらか生えた桜の中で一等どっしりした一本の下にいて、しかもほとんど幹におでこがくっつくくらい木のそば近くに突っ立っているのだった。
早坂部長は途方にくれていたのだ。明日の入学式の後にはいよいよ新入生歓迎劇の本番であり、そしてこれからそのリハーサルだというのに、ちっとも自信を持てないばかりか、嫌な想像ばかりが頭に浮かんでくる。
確かに部長は気の弱い人だったかもしれないが、彼女ばかりを責めるわけにはいかない。
彼女たちがこれから上演する演劇は、どこかそのあたりの高校で、演劇部が新入生へ親愛を込めてちょっとした短かい劇をみせてやる、というのとはわけがちがうからである。
県内でも有数の進学校である三咲女子学園はその格式高い校風のおかげで、大人たちの――とりわけ学歴やお家柄を重視するような、いわゆる大人らしい大人の――絶大な支持を得ている。
そして、そんな三咲女子学園高等部の演劇部は百人以上を擁する大所帯で、その名が県外に届くほど彼女たちの造り出す演劇は素晴らしいと評判だった。
だから、新入生は新入生歓迎会において催される演劇部の劇(彼女たちはこれを歓劇、と呼んでいた。)をとびきりに楽しみにしてやってくるし、新入生だけじゃなくて在学生が、学生だけじゃなくて保護者までが半ばこの劇を見るためだけにやってくるわけである。
百人以上の部員をまとめあげて一つの劇をつくりあげ、大勢の観客の前で上演する、その長になること、なるほどそれは確かにやりがいのある仕事に違いないけれども、もともと若干胃弱気味の早坂部長にとってはいささか荷が重いように思われた。
彼女は、前部長がなんで自分を部長に指名したのか、一年間部長をやり続けたというのにまだちっとも分からなかった。
いつもどこか、前部長の背中ばかり見ていたような気がする。

――もう、最後の大仕事なのに、まだ部長としての自信が持てないなんて…

そう考えてから自嘲気味に笑う。
そう、歓劇は一年生を迎えるための劇であるのと同時に、三年生の集大成の劇でもある。三年生はこの上演を最後に引退するのだ。
だから歓劇を前にして早坂部長が感傷気味になるのも仕方ないかもしれない。
早坂部長は、桜の木の幹に手をやった。
儚げで美しいピンク色の花弁からは想像もつかないごつごつした、しっかりと質感を持った幹。
桜の花は美しいが、それを支える幹はどっしりとして、美しい花を支えるだけの強さを持っているように思われた。どこまでも強く、格好良く見えた前部長と同じように。
自分はとてもそんな存在にはなれないと、早坂部長はただそう思うのだった。





舞台袖というのは心の平安とは程遠い場所だ、と早坂部長はいつも思う。
実際まだ本番前のリハーサル中だというのに胃がざわつくような感じで落ち着かない。
今日はリハーサルといえどもOGや教師が観客として客席に座っており、緊張感は本番とさほど変わりはなかったと言う事も、早坂部長をどぎまぎさせていた一因と言えるかもしれない。
彼女は常にそわそわとしながら、袖の内幕の束になったところから顔をのぞかせて、演者たちの動きをじっと見つめる。
きっと前部長なら、とまたもや比べそうになってから部長は首を振った。またどうしようもない事ばかり考えてしまう。今は何よりも、舞台で必死で演じている演者たちに目を向けなくちゃ。
どきどきしながら舞台に目をやっていた部長の肩にそっと手を置いたのは、副部長である。
彼女は部長の手の届かないようなこまごまとした事をフォローしてくれるとても素晴らしい補佐であって、友人だった。
副部長は早坂部長の絹糸なみに細い神経についてよく知っていたから、少しでも気持ちを落ち着かせてやりたいと思って肩に手をやったのだ。
副部長とは正反対の隣側に立って、静かな視線を舞台上に投げかけているのは宇佐美圭子である。彼女は早坂部長の一学年下の二年生で、次期部長になる事が決定している。
今回は仕事を覚えるために、部長の監督補佐をしてもらっているのだ。
温厚な性格と、気の配りの上手さと、何でもそつなくこなす器用さ、それから演劇に対する真面目な姿勢。彼女のそんなところを早坂部長はずいぶん買っていた。
だから、次の部長は宇佐美圭子しかいない。
部長がこの演劇部の部長になってから苦労しなかった事といえば、次期部長選びくらいのものだ。
それくらい圭子が次の部長になるということは、パズルに欠けたピースを埋め込むようにぴったりとはまった。


舞台の上で演じられるのはオペラ座の怪人。演じているのは三年生ばかりだが二年生の姿もちらほら見える。三咲学園の演劇の板の上に登るということは、それだけでも大変なことだ。
なにせ部員が百人以上いるものだから、多くの人が三年間一度も役をもらえることなく裏方に終始してしまう。つまり、歓劇を二年生で演じられるというのはそれほど実力も才能もあるということだ。
しかし、目下のところ早坂部長の頭を悩ませているのはこの二年生の連中だったりする。


ひやひやと劇の進行を見守っていた部長の目は、事さら美しい女の子にとまった。二年生の蟹沢芽衣子である。
彼女が入学した時、ずいぶん話題になったものだ。その外見があまりに美しいのでしかたあるまい。
芸能界からのスカウトがあるとか、中学時代は二百人の男を振ったとか、そういう種のゴシップが入学早々に彼女を取り巻いていた。それほど彼女は、圧倒的だった。
当然の結果として各部活の部長は、彼女を獲得するために躍起になった。
熱心な勧誘に戸惑うように彼女はどこの部活にも所属する事がなかったが、新歓の嵐もようやくおさまった六月の始まりに、ひょいと演劇部へ入ることを申し出てきたのだった。
尊敬すべき前部長が、私の手柄だと得意げにしていたものだが、果たしてそれだけだろうか、と早坂部長は思っている。
蟹沢芽衣子を一言で表現するとすれば、「完璧」だ。確かに次期部長の宇佐美圭子も似たような、オールマイティになんでもこなす器用さを持ってはいるが、それとはまた違う完璧さである。
圭子は人に温かい完璧さだ。周りをいつも気遣って、それにうまく馴染んでゆくような優しさを持っている。あるいはトラブルを折衝する時に用いる柔軟さが、圭子の強みでもある。
しかし蟹沢芽衣子の完璧さというのは、どこか、他者を寄せ付けない印象を受けさせる。
人形みたいな圧倒的な美しさと、学年でトップを守り続ける頭の良さ。
運動神経だって、運動部に入っていないから並びたてる記録証や賞状がなくとも、体育の授業を見ていればそのセンスは理解できる。
つまるところ、隙がないのだ。
彼女は上級生の早坂部長からしてみても、どこか近寄りがたいところがある。多分彼女の性格がただひたすらまっすぐで、ある意味頑固だったからかもしれない。
それに彼女はとても真面目な人間だった。
芽衣子は主人公クリスティーヌの友人役を担っている。大抵どんな役も器用に演じ分けることが出来たので、今回の演技の出来も早坂部長の折り紙つきだった。
しかしこの大事なリハーサルにおいて、何を思ったのか彼女は観客の視線から死角になる方向に顔を向けた時、急にその美しい顔をうち崩して舌を出した。あっかんべ、ってやつ。
早坂部長はそれを見てぎょっとし、それで芽衣子の視線を追った。その先には案の定、劇場の用務員役をやっていた猿渡花貴がいて、蟹沢芽衣子のあっかんべ、に気づいて明らかに憤慨している。
ああ、マズイな、と早坂部長は頭を抱えたくなった。
芽衣子と同様に二年生の、この猿渡花貴がまた厄介の物種というやつで、猿渡花貴は、とても短気というか、骨髄反射で動く女と言うか、単細胞生物というか、つまるところ馬鹿なのである。


観客に見えないように器用に喧嘩を売ってみせた芽衣子と違い、花貴はそんな事に頭の回るようなヤツじゃないので、観客から丸見えの位置から、芽衣子に向かって白目をむいてみせた。
本人は芽衣子に対する反撃のつもりだったみたいだけれど、どう見てもプリクラ機の中でよくお目にかかる変顔だ。
セリフもあまりない端役だった事もあり、幸い舞台の脇にいた彼女たちの奇行に気づいた人はほとんどいないみたいだった。
このまま二人が、いや正確には花貴が舞台をぶち壊すのではないかと、気が気でない思いで部長は固唾をのんだけれども、幸いシーンは終盤にさしかかっており、すぐに舞台の照明が落ち、無事に幕が閉じられて次のシーンへと移る。


場面を終えて、早坂部長達のいる下手の方に花貴がやってきたので、花貴に向かってちょいちょいと手招きをした部長は、丸めた台本でぽかりと花貴の頭を叩いた。
花貴は背が高いので少し腕を伸ばさなければならなかったところも、なんとなく腹立たしい。
花貴は拗ねたように口を尖らせて、早坂部長に言い訳を始めた。

「だって、部長。あいつが悪いんすよ。あいつから売ってきた喧嘩だもん。」

思えば猿渡花貴の入部も、部員達、いや学園全体に大きな衝撃を与えた。
猿渡花貴は中学生時代に陸上選手として、全国で優勝している。
当然高校生になったら陸上部に入部し、学園で初めてのインターハイ優勝と言う快挙を遂げてくれるものと学園側は期待していたし、学生たちもそうなるものと信じていた。
しかし、入学した猿渡花貴は陸上部の熱心な誘いをきっぱりと断って、演劇部へ入部する事を主張したのだった。
あらゆる人間の反対を結局押し切ってしまった。
花貴は頭は良くないが、人懐こく、本来敵を作るような性格じゃないから、結局誰も彼女の笑顔を前にして、彼女の意志に反対し続ける事が出来なくなってしまったのだ。
それに、花貴は演劇部でもその才能を十分に発揮している。
さすがは元陸上選手、すらりと伸びた手足と、高い背丈、締まった筋肉、こうした均整のとれた体型は純粋に美しく、また誰にでも好かれるその単純な性格のおかげで、花貴は蟹沢芽衣子に負けないくらいのファンを獲得しているのだった。
そして何よりも、部長が彼女に期待するところといえば―――これは蟹沢芽衣子にも言えることだったが―――花貴の、自然人の目を奪ってやまない魅力である。
舞台に立った時、映えるのだ。ただ彼女を見ても十分に美しい。でもそれ以上の、それはオーラといえばいいのか、カリスマ性とでも、あるいはスター性とでも言えばいいのか。そうしたものを花貴は持っていたわけである。
そうしたわけで、花貴も、それから蟹沢芽衣子も今回二年生にして舞台に立つ事ができたわけである。
スターの誕生は、演劇部にとっても喜ばしい事である。
しかし問題は、間違いなく将来的に演劇の中心に立つこの二人が、犬猿の仲にあるという事だ。
一見他人に興味がないように見える芽衣子と、誰とだって仲良くできる花貴、どんな化学反応が起こってこの二人がこうした関係になってしまったのかは誰にもわからない。
もはや、二人にとって喧嘩の種はなんでも良くて、花貴が芽衣子に馬鹿にされて憤慨したり、逆に花貴にちょっかいをかけられた芽衣子が冷たいオーラを発したり、と言う事が日常茶飯事である。
しかしながら、こうした二人の仲を嘆く部員が多い中、早坂部長は他の人間ほどこの二人について悲観してはいなかった。


早坂部長が上手に下がった芽衣子の方に目をやると、つんと澄ました顔で袖の奥に引っ込んでいく。
部長はやはり不思議で仕方がなかった。芽衣子はとても冷静な女の子だ。時たま冷たいと形容されるほどに。なのに、なぜ花貴に対してあんな、幼稚ともとれる態度をとるのだろうか。
だけれども部長は、花貴と同じように芽衣子を叱る事が出来ない。
理由は簡単だ。芽衣子がそうした態度をとることを、ため息つきつつも嬉しく思っているからである。
いつも冷静で、完璧な態度を崩さない芽衣子が、花貴と一緒にいる時、ひどく生き生きとしていて人間らしく見えるのだ。
その時だけ、とっつきにくかった蟹沢芽衣子は、ただの一つ年下の女の子になる。
そういう瞬間を蟹沢芽衣子が持てると言う事は、実は良い事なんじゃないかと部長はこっそり考えているわけだ。
二人に喧嘩をさせるためにけしかけることは決してしないけれど、願わくばこうした関係が良い方向に転がってくれることを部長は願ってやまないのである。
芽衣子をそんな風に見ているから、芽衣子の事は叱れない。花貴は馬鹿だから、いくらでも叱ってきた。
部長は仕方がないので、芽衣子の分まで、花貴をぽかりと叩くことにする。
なにやらぶつぶつ文句を言っている花貴に向かい、圭子が笑って「舞台に集中しなきゃだめよ、花貴。」と諭す。
花貴はおとなしく「はい。」とつぶやいた。圭子の笑顔の中で、その目が鋭い光を放っているのに気がついたのかもしれない。

やっぱり圭子は部長になるために生まれてきたような女だな。それに比べて自分は、部長として何か部員のためにやれているだろうか。部長にふさわしいのだろうか。
またもや自分に自信を失いかけた早坂部長は肩を落とした。その肩にまた、勇気づけるように副部長の手がのせられた。しかし部長の気分は一向に晴れないのだった。





リハーサルはなんとか無事に終了したけれども、相変わらず重い胃を抱えたまま、早坂部長はまたもや武道場の裏手の桜の木の傍で、物思いに耽っていた。
こうした気の弱い自分にほとほと嫌気がさしており、こんな気持ちで明日の本番を迎えるのかと思うと悔しくてたまらないのだった。
桜の幹と向き合った部長の目には、相変わらず憧れ続けた前部長の背中が見えていた。
すると背後から、ゆっくりと誰かが近づいている。足音に気づいて振り返ると、副部長である。彼女は何も言わないで、早坂部長の隣に立って一緒に桜を眺めた。

「怖い、明日の本番。」

随分長い沈黙の後のその言葉はわずかに震えている。

「うん、怖いね。」

副部長が頷く。

「なんで私、部長なんかになったんだろ。」

一度弱音を吐いたら止まらなかった。

「ずっと、村上先輩はなんで私を部長にしたんだろうって考え続けてた。
村上先輩はすんごく大きくて、でも、憧れてるだけじゃだめだから目標にしようってずっと決めてた。
私は村上先輩が大好きで、かっこよくて、ああなりたいってずっと思ってきた。でも、なんか、分からないよ。
がんばればあんな風になれるかと思ってたのに、もう明日で全部終わりじゃん。全部終わっちゃうんだ。
でも、私まだまだ村上先輩においつけてないし、それどころか、皆を引っ張っていけてるのかも自信がない。
皆が作る演劇は絶対大丈夫だって思ってるけど、でも自分には自信を持てないし、だから、もっともっと演劇やり続けて、もっと、もっと…。」

早坂部長の言葉はぐしゃぐしゃとしていたけど、副部長には彼女の言いたい事がちゃんと伝わった。
副部長は早坂部長が前部長をどれだけ大好きだったか知っていたし、彼女みたいになりたくてどれだけ苦心していたか知っていたし、早坂部長が演劇をほとんど命がけで愛している事も知っていた。
ずっと傍で見てきたのだ。

「さあ、ひとはな咲かせてこようか。」

副部長が一言そう言うと早坂部長は顔を上げた。

「村上先輩、いっつもそう言ってたよね。」
「…うん、言ってたね。」
「なんていうか早坂はさあ、気負いすぎだと思うんだよね。」

副部長は、桜の木を見たままで続ける。

「村上先輩がたとえば、こういう桜みたいに、ぱあって咲かせてぱあっと散る、そういう演劇を作るんだとしても、別に早坂もそういう劇を作る必要はないっていうか。
足元のタンポポだってすごくきれいだよ。派手じゃなくても、ずっと人の足元を明るく照らすタンポポとか、すごい好きだけどね私は。」
「……なにそれ、ナンバーワンじゃなくてオンリーワンになれ、ってこと?」
「違うよ、だって早坂は私的にはナンバーワンだもん。」

副部長の本心だった。早坂部長は自分のすごいところに気づけていないのだ。ただ、それだけなのだ。


「あ、部長!いたー!探しましたよもう。なんか先生呼んでたから早く行ったほうがいいですよ。」

二年生の赤星と亀田が、衣装を抱え込んだままそう叫んでこちらに手を振ったものだから、衣装を取り落としてしまいあせっている。
すると今度は、やはり二年生の井出と、ちょっと遅れて相沢がやってきて、部長に勢いよく迫る。

「部長、また芽衣子と花貴が喧嘩をはじめました、なんとかしてください。」
「部長、背景の最終チェック早くやってもらえませんか。」

井出美保が彼女らしい早口でまくしたてた後、相沢千鶴が冷静に眼鏡を持ち上げて部長に告げる。部長は彼女らをなだめてから、ごめん、すぐ行く、とあわてて走っていった。
その顔が先ほどよりもほんの少し明るく見えたのは、きっと副部長の気のせいではない。

走りながら早坂部長は副部長の言葉を反芻していた。
桜じゃなくてタンポポ、か。
もう少し自分のやり方、というやつを信じてみてもいいのかもしれない。
皆を圧倒的な統率力とか、魅力で引っ張れなくても、私には上演成功のために走り回る足があり、それを純粋に楽しいと感じる自分がいる。

それから、ああ、やっぱり自分は演劇が好きだな、とそう思う。この情熱だけは、多分誰にも負けない。



その情熱こそが得難いものであり、またその情熱のために演劇部の部員は皆部長を尊敬しているし、誰もが部長の事が大好きなのだということに、早坂部長だけが気づいていないのだ。



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